『次の間』表記について

客室の間取りの表記について、近年誤解をまねく点がでてきましたので、ここで説明をさせていただきます。


客室の間取りの中で、「本間」「次の間」「踏込」という言い方があります。
「本間」主となる間で、床の間がある場所です。
「踏込」は入口の、履物を脱ぐいでおく場所のことです。

問題は「次の間」です。
本来「次の間」とは“主要な部屋に隣接する控えの間”です。
わかりやすくいうと、古典落語の一節に次のようなものがあります。

「(入口を)開けてすぐ寝床が見えないってやつだ。次の間つきだ。」
<八代目桂文楽「明鳥」より>

とこのように、入口を開けて直接寝床が見えないようにするために区切られる場所のことをいうのです。


ところが最近は、『次の間つき』というと、寝床となる部屋が二つあるものと誤解をされがちです。
というのも、JTBなどの大手旅行代理店で、“次の間つき”を二部屋ある客室という意味に解釈するようになってきたためです。

よって金具屋では、
今後契約上問題のある旅行会社での表記は「本間+踏込」に切り替えていく予定です。
ですが、当館ホームページ上では伝統的な「本間+次の間+踏込」という表記のままとさせていただきますので、なにとぞ誤解のないようよろしくお願いいたします。




時代によって言葉や文化が変わっていくのは仕方ないとは思いますが、これは日本の住まいの呼び方ですからね・・・変わってしまうのは少々残念です。

歴史の宿金具屋ホームページ
by kanaguya | 2008-01-27 15:30
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