おぼんさんおぼんさん・・・
2010年 08月 15日
おぼんさんおぼんさんこのあかりでおいでおいで・・・
8月13日。迎え盆です。
この日の午後、家族でお墓にご先祖様の霊を迎えに行くのです。
お墓をきれいにして、水をかけ、そして「かんば」を燃やします。
「かんば」というのはこちら。
ダテカンバの皮を乾燥させたもので、よく燃えます。
地域によっては燃やすものが異なると思うのですが、このあたりだとこの「かんば」が普通にスーパーに大量に売られています。
それをまず墓の前で燃やし、その火で線香をつけます。
『おぼんさんおぼんさん、この明りでおいでおいで』と唱え、墓にいるご先祖様たちの霊を呼びます。
そこからまたロウソクに火をともし、子供が提灯を持って家まで運んでくるのです。
その灯をたよりに、ご先祖様たちが家に帰れるというわけです。
家の前まで大事に持って帰ってきた火でもう一度「かんば」を焚きます。
そして仏壇のロウソクに火をつけて完了です。
お盆の期間はご先祖様みんなとすごし、16日の送り盆に帰り道を案内するというわけです。
いい風習ですよね。
最近の霊は千の風かなんかになって墓にはいないそうなんですが、これはいい文化だと思いますので、ずっと大切にしていきたいと思います。
歴史の宿金具屋