おぼんさんおぼんさん・・・

このあかりでおいでおいで・・・
おぼんさんおぼんさんこのあかりでおいでおいで・・・

8月13日。迎え盆です。
この日の午後、家族でお墓にご先祖様の霊を迎えに行くのです。
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お墓をきれいにして、水をかけ、そして「かんば」を燃やします。

「かんば」というのはこちら。
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ダテカンバの皮を乾燥させたもので、よく燃えます。

地域によっては燃やすものが異なると思うのですが、このあたりだとこの「かんば」が普通にスーパーに大量に売られています。

それをまず墓の前で燃やし、その火で線香をつけます。
『おぼんさんおぼんさん、この明りでおいでおいで』と唱え、墓にいるご先祖様たちの霊を呼びます。

そこからまたロウソクに火をともし、子供が提灯を持って家まで運んでくるのです。
その灯をたよりに、ご先祖様たちが家に帰れるというわけです。
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家の前まで大事に持って帰ってきた火でもう一度「かんば」を焚きます。
そして仏壇のロウソクに火をつけて完了です。
お盆の期間はご先祖様みんなとすごし、16日の送り盆に帰り道を案内するというわけです。


いい風習ですよね。
最近の霊は千の風かなんかになって墓にはいないそうなんですが、これはいい文化だと思いますので、ずっと大切にしていきたいと思います。


歴史の宿金具屋
by kanaguya | 2010-08-15 17:23

金具屋の情報をお伝えしていた「九代目への道」は役目を終え、金具屋とは別に私的な情報をお伝えするブログとなりました。またよろしくお願いいたします。


by きゅうだいめ